こんにちは!たみのこ夫婦です。
今回の記事は北海道お試し移住ライフ7番目の滞在地「厚真町」でのお試し暮らしについて!
- 苫小牧東港や新千歳空港に近い町への移住を考えていて、厚真町がどんな町か知りたい!
- 厚真町の移住制度・お試し移住制度について知りたい!
- 秋の厚真町に住んでみた感想が気になる!
このような皆さまに向けた記事となっています!
2021年12月から北海道お試し移住ライフに出た私たちの7番目の滞在地「厚真町」。
あっという間に1か月間の厚真町お試し移住生活が終了しました。
今回は、2022年9月1日から2022年9月30日までの1か月間の厚真町お試し移住ライフを終えた感想と、厚真町お試し移住制度の紹介です!
- 苫小牧東港や新千歳空港に近く利便性がいい町!ただ災害が心配な地域なので、住む場所はよく選ぶ必要がありそう…
- 飲食店や生活用品店が少ないため、日頃の買い物も隣の市町に行く必要がある。町の施設も充実はしていない。
- お試し移住制度とワーケーション制度がある。トレイラーハウス住宅に暮らす貴重な経験も?!
情報は滞在した2022年9月時点のものになります。現時点とは異なる部分がある可能性がございますので、その点ご了承くださいませ!
厚真町の基本情報
住所 | 北海道勇払郡厚真町 |
町名の由来 | アイヌ語のアツマト = 湿地にアシの茂るところ |
人口 | 4,396人(2022年10月末現在) |
面積 | 404.61k㎡(2022年10月末現在) |
人口密度 | 10.86人/k㎡ |
隣接市町村 | 苫小牧市、夕張市、安平町、むかわ町、由仁町 |
最寄りの空港・港 | 新千歳空港、新日本海フェリー苫小牧東港 |
駅・バス | あつまバス (駅なし) |
道の駅の数 | 0 |
なんと苫小牧東港から厚真町まで車で約25分!私たちも2021年12月に苫小牧東港から北海道入りしました。懐かしいです。
2018年に起こった北海道ブラックアウトの出来事は今でも記憶に新しいのではないでしょうか?ブラックアウトの原因となった北海道胆振東部地震で、厚真町でも震度7を記録。多くの犠牲者が出ました。厚真町はまだまだ復興の最中にあります。
厚真町の施設
続いて、厚真町内の施設を紹介します!
住んだら使うようになるかもしれない町の施設を実際に見に行くことは、移住体験でやるべき事の1つ。
私たちが実際に行ったところだけの紹介です!
私たちは以下の施設を実際に見てきました!
- 厚真町役場
- スポーツセンター・あつまスタードーム
- 青少年センター
- 総合福祉センター
- 新町公園
- 厚南会館
- 上厚真パークゴルフ場
- こぶしの湯あつま
- JR浜厚真駅
それでは、訪問した施設の一部を紹介していきます!
厚真町役場
暮らす上で、自分の地域がどんな行政かを知っておくのは大切です。私たちは、役場の雰囲気や対応、町の取り組み、町づくりに対する考え方などをしっかりと見るようにしています。
私たちが滞在した9月は胆振東部地震が起きた月で、追悼式も行われ、役場入口には献花台が設置してありました。
厚真町役場の中は、ロビーやホールがなく入ってすぐに各課があります。
ちなみに、厚真町の移住関係の課は「産業経済課経済グループ」になります。
スポーツセンター・あつまスタードーム
スポーツセンターとあつまスタードームは、同じ敷地内にあります。
アリーナをはじめ、トレーニングルーム、柔道場、剣道場、弓道場も入っています。
私たちは普段、滞在先の公共トレーニング室で筋トレするのですが、今回は利用せず見に行っただけです。
新型ウイルス感染拡大の影響で、厚真町のスポーツ施設利用にあたっては提出物なども必要だったこともあり、今回は利用していません。また、私たちが入居した住宅は上厚真というエリアで、町の中心地にあるスポーツ施設からは車で約20分。苫小牧市のスポーツ施設までも車で約20分だったので、今回は苫小牧市のスポーツ施設をメインで利用していました。
青少年センター
青少年センターには、図書室・プラネタリウム・天文台が入っています。
私たちが訪れたときにちょうど幼稚園生たちが見学中だったので、中に入っていません(笑)
私たちが入居した住宅がある上厚真エリアからは車で約20分ということもあり、頻繁に足を運ぶ距離感にもなく、今回は図書室の利用はしていません。
上厚真パークゴルフ場
夏季のみ利用可能で、無料のパークゴルフ場です。
私たちが入居した物件から徒歩5分程度の場所にありました。北海道は無料のパークゴルフ場が本当に多いですね。
JR浜厚真駅
苫小牧方面と鵡川方面にそれぞれ1日約9本。無人駅です。
浜厚真駅の隣の鵡川駅から様似駅までは2021年に廃線になっています。浜厚真駅も日高本線だったので廃駅かと思っていたら電車が動いており…びっくりしました(笑)
その他の施設
私たちが行ったところ以外にも以下のような施設がありました!
- 町民スケートリンク
- 創作館(じゅらく舎)
- バーベキューハウス
- 旧幅田邸・旧山口邸(厚真町古民家再生プロジェクト)
旧山口邸は、2022年11月から民泊、場所貸し営業を行なっていて、飲食店営業も準備中のようです!
厚真町での生活
次は、生活には欠かせない生活用品店やお店、ゴミ出し事情、気候についてです!
生活用品店
まずは生活用品店から!
スーパー | 2店舗 |
コンビニ | 2店舗 |
ホームセンター | 0店舗 |
ドラッグストア(薬局 除く) | 0店舗 |
書店 | 0店舗 |
上厚真エリアと中心地の厚真エリアにそれぞれスーパーが1つずつあります。どちらのスーパーも小さめで品揃えは豊富ではありません。
厚真町役場の方に普段使っているスーパーを聞いたところ、隣の苫小牧市やむかわ町に買い物に行くと言っていました。
実際、私たちも買い物は苫小牧市やむかわ町のスーパーに行っていました。苫小牧市まで車で約30分、むかわ町まで車で約20分です。また、コンビニはセイコーマートしかないので、「セブンでお金を引き出したい」となると隣の苫小牧市やむかわ町に行かなければなりません。
私たちは普段、むかわ町のぽぽんた市場、コープさっぽろ、苫小牧市のマックスバリュ、フードD、イオンで買い物をしていました。個人的には、ぽぽんた市場とフードDがおすすめ。新鮮な魚介が豊富で太平洋沿いの町ならではだと感じます。
ぽぽんた市場には、むかわ町の特産品であるししゃもをはじめ、新鮮で安いお野菜が多くそろっています。
お店
私たちは自炊が基本ですが、時々外食にも行きます。地域の特産品を楽しみたいのと、お店は地域の人や町の雰囲気を感じ取れる場所の一つでもあるからです。
では、私たちがお試し暮らし中に訪れたお店の一部を紹介します!
- 山口農園 ハスカップカフェLabo (厚真町といえばハスカップの産地!ということで行きました。)
- 食空間ゆるり (たまたま目について入ったのですが、カツが美味しかった…!)
- あづまジンギスカン本舗 ㈲市原精肉店 (ジンギスカンも有名な厚真!購入してお家焼肉をしました。)
- まちなか交流館・しゃべーる (店員さんもお客さんもおらず…店内に入っただけです笑)
- FORT by THE COAST (仕事もできるファームレストラン。どれも絶品!)
厚真町を去った後に、ハスカップおにぎりを食べ忘れていることに気づき、梅干し好きとしてはどうしても食べたかったと悔やんでおります。今度行ったときには必ず食べます!
FORT by THE COASTについては下記記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください!
ゴミ出し方法
さて、生活する上で必ず発生するゴミ。そのゴミの出し方は地域でさまざまです。厚真町のゴミ出し方法について紹介します!
- 普段の一般ゴミの分別は大きく「燃やせるごみ」「燃やせないごみ」「生ごみ」「資源ごみ」
- 全て指定有料袋を使用(燃やせるごみの場合、30ℓ10枚入600円)
- 収集日の朝、指定のゴミステーションに出す
私たちが住んでいた地区の収集は、「生ごみ」は週2回、「燃やせるごみ」「燃やせないごみ」「資源ごみ」は週1回でした。
厚真町のゴミ出しについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください!
9月の気候
私たちが厚真町で過ごした2022年9月の気候についてです。年によって気候にも波がありますし、私たちの体感にはなりますが、参考にしていただければと思います!
2022年9月 | ・9月初旬から中旬は、30度近い日もあり。 ・日中、家の中では窓を開けて過ごす。物件に冷房がついていたので冷房をつけることもあり。 ・日中の外出時は半袖でもいいが、夜の外出時は肌寒く長袖が必要。 ・9月中旬以降、日中も長袖を着る日が増える。朝晩は冷え込み暖房が必要。朝方もタイマーセットをして寝ていた。 ・外では大量のトンボが飛び回っている。 |
いかがでしょうか?西日本と関東で暮らしたことがある私たちからすると、9月下旬には暖房が必要になり冬を感じました。日中と朝晩で寒暖差が激しく、服装が難しいと感じることが多かったです。
厚真町お試し暮らし制度
厚真町では、「お試し暮らし」と「厚真ワーケーションスタイル」という施策を行なっています。
お試し暮らし制度については、現在胆振東部地震の影響のためちょっと暮らし住宅の受付を停止していて利用できません。
今回、私たちが利用したのは「厚真ワーケーションスタイル」です。
「厚真ワーケーションスタイル」のコンセプトは、
目の前の仕事におわれる時間から離れ
https://atsumaworkcation.jp/#reservation
自然の営みと人の暮らしが
重なり織りなす「あつまじかん」の中で
自分の将来、家族とのつながり、
チームのビジョン、社会の未来に
向き合ってみませんか?
というものです。
私たちが申し込んだ際の規定は、
- 厚真町においてテレワーク又はサテライトオフィスの開設を検討している法人、団体、グループ及び個人
- 厚真町において事務所等の開設又は起業を検討している事業者等
- 利用人数は1人〜可能
というものでした。
私たちのように個人事業のリモートワーカーの人や会社に所属してリモートワークをしている人は、お試し暮らし制度よりワーケーション制度の利用がおすすめです。お試し暮らしと違って、家族以外の人と住宅を利用できるのもポイント。
物件によっては、「シェアサテライトオフィス」を利用することが条件になっています。
サテライトオフィスの用意もされていて、事業者や起業者の誘致に力を入れているのだなと感じます。実際に厚真町は移住兼起業者が増加しているそうです。
厚真ワーケーションスタイル制度の利用手順
私たちの場合の厚真ワーケーションスタイル制度の利用手順を紹介します!
- 役場の担当課に電話してリモートワークハウスの利用可能な時期を確認
- 厚真ワーケーションスタイルのサイトから予約、利用申込書の提出
- 役場からメールにて予約内容確認、入居決定通知
- 入居当日、担当者と物件にて待ち合わせ、契約及び納付書の受領
- 後日、利用料を指定機関で納付
という流れでした!
サイトから予約が可能だっところ、当日は物件待ち合わせだったことなど利用にあたっては非常にスムーズでした。当日役場ではなく物件待ち合わせなのは、厚真町が初めてでしたね。
利用したリモートワークハウス紹介
2022年9月現在、厚真町のお試し暮らし住宅は1棟(現在は利用停止中)、リモートワークハウスは4棟です。
胆振東部地震の際に使用した移動可能なコンテナやトレイラーハウスを活用しています。
私たちが入居したのはトレイラーハウス型のリモートワークハウスです。私たちが利用した際の利用料は、水道/光熱/灯油/ネット費込みで
1週間まで:16,000円 (11月~4月は23,000円)
1週間を超える日1日当たり:2,000円 (11月~4月は3,000円)
さて、気になる住宅の中は?
暮らすために必要な最低限の設備はすべて揃っているので、多くの人にとって暮らす上で問題はないでしょう。
物件にはストーブが1つ、冷房が1つあります。私たちが暮らした9月時点では、寒さも暑さも備え付けのストーブと冷房で全く問題ありませんでした。
注意事項として挙げられるのは、
- お布団はレンタルor持込み
- 食器類の備え付けはない(調理器具はあり)
- ハンガーがない(ハンガーラックはあり)
私たちは食器やハンガーなども生活用品は全て持ち運んでいるので困りませんでしたが、スーツケース1つで来るとなると現地調達の必要がありそうです。
厚真町でのお試し暮らしで印象に残っていること
それでは、お試し暮らしをした1ヶ月間でたみのこ夫婦が印象に残っていることをお話しします。
浜厚真海浜公園
厚真町は太平洋沿岸にある町です。町の中心地は内陸のほうにあります。(町の中心地から海岸まで車で約20分)
「サーフィンの聖地」と言われる浜厚真海浜公園。入口の看板も「サーフタウン浜厚真」となっています。
私たちが訪れたときも、海岸沿いには多くの車が停まっていて、たくさんの人がサーフィンを楽しんでいました。
サーフィンはやらないのですが、ぼーっと眺めてるだけでも気持ちがいい場所です。
苫小牧市のスポーツ施設
私たちは苫小牧市のスーパーに買い物に行く度に苫小牧市のスポーツ施設を利用していました。通常は、滞在地の体育館に入っているトレーニング室を利用しているのですが、前述したとおり今回は苫小牧市のスポーツ施設を利用しました。
私たちのように、厚真町中心地ではなく上厚真エリアで暮らすのであれば、苫小牧市までの距離と厚真町中心地までの距離が同じです。なので日常的に苫小牧に行く頻度も高まるかと思います。
苫小牧市には2つの体育館があり、どちらもトレーニング室の利用料は、1回100円 です。アブロス沼ノ端スポーツセンターにはプールもあります。
11回分回数券だと1,000円!筋トレのためのマシンも充実していて、満足です!
厚真町のここが良かった!
それでは、厚真町に住んでみて感じた良かったことをシェアします!
私たち目線で住んでみて良かったと感じたことは2つ!
- 苫小牧東港や新千歳空港に近くアクセスがしやすい町
- リモートワーカーや起業者、事業者などビジネスをする人材誘致に積極的
それぞれお話していきましょう!
アクセスしやすい町
1つ目が「苫小牧東港や新千歳空港に近くアクセスがいい」です。
厚真町まで苫小牧東港から車で約25分、新千歳空港から車で約35分と船でも飛行機でも好アクセスの立地です。ワーケーションやビジネスの場所としては、この立地条件は魅力的です。
私たちが暮らしたリモートワークハウスからも飛行機の音もよく聞こえ、よく見えました。新千歳空港の近さを実感します。飛行機好きにはけっこう楽しい場所ですね。
ビジネスをする人材誘致に積極的
2つ目が「ビジネスをする人材誘致に積極的」です。
ワーケーション施策やシェアオフィスの設置をしているところからも、厚真町がリモートワーカーや起業者、事業者の誘致に積極的なことが伺えます。
厚真町ではローカルベンチャースクールをはじめ、地域でチャレンジをする人を応援するさまざまな制度・文化があるそうです。実際に、厚真町で事業を行ったり、起業をされる方もいて、ビジネスも活発になっているようです。
町が積極的に誘致していると人も集まってきますよね。また、積極的でない町よりは積極的な町のほうが入りやすくハードルも下がるのではないかと思います。
厚真町のここが惜しい!
続いて、厚真町に住んで感じた「ここが惜しい!」というポイントです!
- 大きなスーパーがなく、隣市まで出る必要があり生活はちょっと不便
- 自然災害が心配な地域
2つの惜しいポイントがあります!それぞれ紹介します!
生活がちょっと不便
1つ目が「大きなスーパーがなく、隣の市町まで出る必要があり生活はちょっと不便」です。
生活用品店は隣の苫小牧市やむかわ町に頼らざるを得ません。
厚真町中心地から苫小牧市まで車で約30分、むかわ町まで車で約20分です。険しい道や細い道ではないので、運転は楽です。
厚真町から苫小牧市までの道路は、鹿出没地帯です。必ずといっていいほど235線で鹿と遭遇しました…
自然災害が心配な地域
2つ目が「自然災害が心配な地域」です。
胆振東部地震のこともありますが、やはり太平洋に接していると津波が心配です。また、町中に川もあるので、大雨の際は反乱の危険もあります。住む場所を選べば問題ないかもしれませんが、災害リスクが多い地域ではあります。
私たちが入居したリモートワークハウスの真横も川がありました。豪雨予報のときは氾濫しないかちょっとドキドキしました。
厚真町の次は壮瞥町に行きます
今回は、厚真町でのお試し移住体験記でした!
北海道お試し移住ライフ7番目の滞在地となった厚真町。
厚真町でのお試し移住が終わった今は、
町の規模感や雰囲気がよくわかったので、移住体験してよかった!
と感じています。
厚真町でのお試し暮らしを終えたたみのこ夫婦。次は洞爺湖沿いにある「壮瞥町」で暮らします。
それでは!次回のお試し移住体験記もお楽しみに♪