こんにちは!たみのこ夫婦です。
今回の記事は、北海道お試し移住ライフの5番目の滞在地「別海町」でのお試し暮らしについて!
- 道東や根室中標津空港に近い町への移住を考えていて、別海町がどんな町か知りたい!
- 別海町の移住制度・お試し移住制度について知りたい!
- 春の別海町に住んでみた感想が気になる!
このような皆さまに向けた記事となっています!
2021年12月から北海道お試し移住ライフに出た私たちの5番目の滞在地「別海町」。2022年5月中旬からの約2週間の別海町お試し移住生活が終了しました。
本当にあっという間の2週間でした。正直まだまだ行きたいところがありました。
今回は、2022年5月17日から2022年5月30日までの約2週間の別海町お試し移住ライフを終えた感想と、別海町お試し移住制度の紹介です!
- 真っ直ぐな道、放牧…これぞ北海道!という風景が堪能できる。
- ノマドワーカーにぴったりの町!町内に仕事ができるスポットが多い。WiFi・電源ありで無料の施設も。
- お試し移住制度あり。住宅も綺麗で使いやすい!
別海町の基本情報
住所 | 北海道野付郡別海町 |
町名の由来 | アイヌ語の「川の折れ曲がっている」を意味する「ペッ・カイエ」 |
人口 | 14,374人(2022年9月末現在) |
面積 | 1,319.63k㎡(2022年9月末現在) |
人口密度 | 10.9人/k㎡ |
隣接市町村 | 根室市、標津町、中標津町、標茶町、厚岸町、浜中町 |
最寄りの空港 | 根室中標津空港 |
駅・バス | 駅なし、地域生活バスあり |
道の駅の数 | 1つ |
別海町は、北海道の市町村で5番目に面積が広い町です。東京23区を合わせた面積の2倍以上の広さ!
約1万5000人の町民と約12万頭の牛が暮らしています。さすがミルクの町!牛の数が人より圧倒的に多いですね(笑)
別海町の施設
続いて、別海町の施設を紹介します!
住んだら使うようになるかもしれない町の施設を実際に見に行くことは、移住体験でやるべき事の1つ。
私たちが実際に行ったところだけの紹介です!
私たちは以下の施設を実際に見てきました!
- 別海町役場
- 町民体育館
- 生涯学習センターみなくる
- 青少年プラザ
- 交流館ぷらと
- 別海町立図書館
- ふるさと交流館
- ふるさとの森動物館
- 町民憩の森公園
- 道の駅「おだいとう」
- 野付半島ネイチャーセンター
- 別海町酪農研修牧場
ここでは、主な施設を紹介していきます!
別海町役場
暮らす上で、自分の地域がどんな行政かを知っておくのは大切です。私たち夫婦は、役場の雰囲気や対応、町の取り組み、町づくりに対する考え方などをしっかりと見るようにしています。
移住担当の課は、総合政策課です。私たちが訪問した際は、役場の担当者さんと地域おこし協力隊の方が丁寧に対応してくださいました。
町民体育館
町民体育館には、アリーナや柔剣道場、トレーニング室が入っています。
私たち夫婦は筋トレに励んでいます。小さな町だと民間のジムはほとんどないので、公共のトレーニング施設を利用しています。公共のトレーニング施設は安いのも魅力。ということでトレーニング施設は実際に利用して確かめています。
トレーニング室の利用料は、大人1時間100円 (シャワー室は1回100円) です。器具は一通りそろっていて、不自由なく筋トレをすることができました。
体育館の隣に温泉「ふるさと交流館」があるので、私たちは運動後に温泉に行くことが多かったです。
体育館について気になる方は、HPで詳細をチェックしてみてください!
道の駅「おだいとう」
レストランやショップ、展望台の入った、海沿いにある道の駅です。
残念ながら、私たちは定休日の火曜日に訪れてしまい、道の駅の中を見ることはできませんでした。
敷地内には北方領土返還を願い建設された「叫びの像」「別海北方展望塔」がありました。
私たちは展望塔には行っていないのですが、展望塔からは野付半島の豊かな自然や国後島を一望できるようです。
ふるさとの森動物館
約11種類の動物を無料で観察できる小動物園です。
私たちが訪れた際は、起きている動物も多く、いろいろな動物を見ることができました。
動物が無料で間近に見れる、というのは動物好きにはたまらない場所ですね。
町民憩の森公園
別海町役場庁舎前に広がる「町民憩の森公園」です。
公園内には、森林や川もあり、ウォーキングにもぴったりの場所です。
物件から5分程度の場所にあるので、私もお散歩しに行きました。森の中を歩くのは気持ちよかったです。
生涯学習センターみなくる、青少年プラザ、交流館ぷらと、図書館
それぞれの施設についてまとめました。
生涯学習センターみなくる | 子どもから大人までの集いの場、ボランティアの活動拠点などさまざまな機能を1ヵ所に集約した施設。ホールをはじめ、陶芸室や茶室などもある。 |
青少年センター | 多目的ホールや研修室なども備えており、子どもからお年寄りまでが次世代の情報技術に馴れ親しんもらえるようなコミュニケーションの場。 |
交流館ぷらと | バスターミナルの中に、観光案内所、会議室、売店、携帯ショップ、レストランがあり様々な役割を担っている。 |
図書館 | 17万冊以上の蔵書総数(2021年3月時点)があり、移動図書館も運行している。 |
全ての施設にWiFiがあり、仕事ができる環境です。詳細は以下の記事で紹介しておりますので、併せてご覧ください!
ふるさと交流館
別海町にある温泉施設「ふるさと交流館」です!宿泊施設やレストランも入っています。
日帰り入浴料は、大人510円とリーズナブル!
サウナ設備も整っていて、サウナーにもおすすめの温泉!
北海道でいろいろなモール温泉に入りましたが、ここの源泉掛け流しモール温泉が個人的には一番好きかも?!
WiFiもあるので、ちょっとした仕事も可能でした。
詳細は以下の記事で紹介しておりますので、ぜひご覧くださいませ!
その他の施設
私たちが行ったところ以外にも以下のような施設がありました!
- パークゴルフ場
- 郷土資料館
- 町営スケートリンク
- 町民温水プール
- ふれあいキャンプ場 他
スケートリンクやパークゴルフなど季節ごとの運動が町内で楽しめそうですね。ちなみに、道東では町営スキー場より町営スケートリンクが多い印象です。
別海町での生活
続いて、生活には欠かせない別海町にある生活用品店やお店、ゴミ出し事情についてです!
生活用品店
まずは、別海町にある生活用品店の紹介です!
スーパー | 4店舗 |
コンビニ | 10店舗 |
ホームセンター | 1店舗 |
ドラッグストア(薬局 除く) | 1店舗 |
書店 | 0店舗 |
大きなスーパーは2つ!
- FUKUHARA:町の中心地にあり、一通り何でも揃う。
- COOP:食料品や生活用品はここで揃う。特産品も置いてある。ダイソーも併設。
COOPはお試し移住住宅から徒歩2分程度の距離、FUKUHARAは徒歩約15分の距離にあり、生活中はこの2つをメインで利用していました。
個人的にお気に入りなのはCOOPの別海町産ミルクやアイスコーナ。商品数がとても多くて、全部食べてみたくなります(笑)
さすがミルクの町!町内産のミルク製品が豊富でびっくりです。
ゴミ出し方法
生活する上で必ず発生するゴミ。そのゴミの出し方は地域でさまざまです。別海町のゴミ出し方法について紹介します!
- 家庭ゴミの大きな分別としては「燃えるゴミ」「燃えないゴミ」「プラ」「缶びんペットボトル」
- 全て、指定有料袋を使用(プラの場合:20ℓ10枚100円)
- 収集日の朝、各班に設置されたゴミステーションに出す
私たちが住んでいた地区では「燃えるゴミ」の回収は週2回、「燃えないゴミ」は月1回、「缶びんペットボトル」「プラ」は週1回でした。
ゴミの出し方や分別的は一般的なパターンではないでしょうか。
別海町のゴミ出しについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください!
お店
私たちは自炊が基本ですが、時々外食にも行きます。地域の特産品を楽しみたいのと、お店は地域の人や町の雰囲気を感じ取れる場所の一つでもあるからです。
では、私たちがお試し暮らし中に訪れたお店の一部を紹介します!
- はまなす亭 (別海町地域おこし協力隊の方からボリューム満点と聞いて駆けつけました。)
- ポークチャップの店 ロマン (前回の滞在地美幌町の方からオススメされたお店です。)
- レストランNOTSUKE (名物ホタテバーガーを食べに行きました。)
- ソフトクリームスタンド ミルクハウス (いつ見てもお客さんが並んでいる。)
ミルクハウスのソフトクリームは何度かリピート。別海町で生活中にいろいろな場所でソフトクリームを食べていて、10個以上食べたんじゃないかな(笑)
ロマンで食べた、700gのポークチャップと別海ジョッキ牛乳は忘れられないかな。2人で食べてちょうどよかったです(笑)
別海町のお試し移住制度
別海町のお試し移住制度は、
北海道らしい大自然に囲まれた別海町での暮らしを体験してみませんか?
と題して実施されています。
その目的は、
別海町への移住を検討している方に対して、一時的に町有住宅を貸付しすることにより、町の風土や日常生活を体験する機会を提供し、移住促進と地域活性化を図ることを目的
https://www.maoi-net.jp/shokai/iju_teiju/otameshi_kurashi/
というもの。
ここに書いてある通り、別海町に移住を検討している方が対象になる制度です。
実際、私たちが申し込んだ際の規定は、
- 別海町への移住を検討している方。
- ご家族の方、大人 2 名から子どもを含み 4 名までの利用であること(学生のみは不可)
- 住宅の借受は、1グループ2回まで
- アンケート調査などにご協力いただくこと
- 使用期間は、7日以上31日以内
というものでした。
単身者が使えないのはちょっと残念な利用条件かもしれません…
お試し移住制度の利用手順
私たちの場合の別海町のお試し暮らし制度の利用手順を紹介します!
という流れでした!
ほとんどの自治体ではまだ対応していない「申し込み専用フォーム」がサイトにあるのは便利です。電話を要する自治体が多い中で、オンライン完結の仕組みがあるのはいいですよね。(仕事をしていると役場の開庁時間に電話できないこともあるので…)
お試し移住住宅紹介
実は、別海町のお試し移住住宅ができたのは2022年。
そして、なんと初の入居者が私たちなんです。
2022年5月現在、別海町は2組分のお試し移住住宅を用意しています。外観は一軒の建物ですが、分離二世帯住宅となっています。もちろん、玄関もそれぞれ違うので、中に入ってしまえば一軒家とほぼ変わりません。
間取り | 3LDK (木造平屋建て) |
設備・備品 | 24時間換気システム・FFストーブ・ユニットバス・テレビ・冷蔵庫・洗濯機・電子レンジ・炊飯器・掃除機・食卓テーブル・ソファ・各種食器 |
使用料 | 7日間:50,000円 8〜14日間:70,000円 15〜21日間:80,000円 22〜31日間:90,000円 ※冬季は暖房費追加 |
立地 | 役場・スーパー・町立図書館など公共施設まで徒歩10分圏内 |
結論から言うと、とても快適に暮らすことができました!他の自治体の移住住宅と比較すると、使用量はやや高めです。物件の詳細についてはこちらからご覧ください。
さて、気になる住宅の中はこんな感じ!
非常に綺麗で住みやすい家です。暮らすために必要な最低限の設備はすべて揃っているので、多くの人にとって暮らす上で問題はないでしょう。
注意事項として挙げられるのは、
- お布団はレンタルor持込み
- エアコンがないので夏場暑い可能性もあり
- ダイニングテーブルがない
気になる5月の寒さについては、朝晩はストーブが必要だったくらいです。ストーブの効きは良くて、1つのストーブで家全体が暖まっていました。
家で仕事をする身としては、ダイニングテーブルがなかったのは残念な点でした。やっぱり椅子とテーブルがあったほうが仕事はしやすいなと痛感。
住宅を利用して、よかったと感じた取り組みは、
- 物件内に1DAYトリップのコースをまとめた資料が置いてあり、日帰りトリップに行くのに参考になった
- 入居日にウェルカムドリンクが冷蔵庫に用意されていた
- 商品券や割引券、各施設が無料になる支援があった
体験住宅の使用量はちょっとお高めではありますが、各施設が無料になる支援は本当に大きかったです。
私たちは、体育館のトレーニング室や温泉「ふるさと交流館」に3日に1回は通いました(笑)
こんなに通っていいのかな?っていうくらい行ってしまった気もします(笑)おかげで、いつの時間帯が空いているのか、どんな人たちが利用しに来るのか、など1回行っただけではわからないことも知ることができました。
別海町お試し暮らしで印象に残っていること
それでは、お試し暮らしをした約2週間で、たみのこ夫婦が印象に残っていることをお話しします。
別海町酪農研修牧場の見学
新規就農について興味がある旨を役場の移住担当者さんに伝えたところ、町営の酪農研修牧場の見学をさせてくださいました。
地域おこし協力隊として、酪農研修牧場で仕事をされている方の解説のもと見学。
牛の育成や日々の仕事、新規就農についてお話が聞けました。
今後、新規就農の道を選択するかはわかりませんが、貴重な体験となりました。牛が本当に可愛かった…。
草競馬
たまたま私たちが滞在しているときに、別海町の名物イベント「草競馬」が行われ、馬好きなので見に行くことに。
ポニーの全力疾走を初めて見ることができ、非常に面白いイベントでした。
道東では唯一と言われる草競馬。この伝統がずっと続くといいなと思います。
ミルクの町
別海町が牛の町、ミルクの町であることは、事前の調べでわかってはいましたが、想像を超えるミルクの町でした。
㈱べつかい乳業興社に訪れたとき見た、別海産牛乳パックの展示です。すごい数ですよね…。
町内では、べつかいジョッキ牛乳やべつかいソフトクリームを扱っている飲食店も多かったです。隣の中標津町や根室市でもミルクが盛んで、滞在中は出かける度にミルクをいただきました(笑)
別海町のここが良かった!
それでは、別海町に住んでみて感じた良かったことをシェアします!
移住者目線で住んでみて良かったと感じたことは3つ!
- 仕事できるスポットが多い (WiFiあり、無料)
- 北海道らしさをより感じることができる
- 中標津空港まで車で約40分の立地
それぞれお話していきましょう!
仕事できるスポットが多い
1つ目は「仕事できるスポットが多い」ことです。
WiFiがあって仕事ができる場所というのは、北海道の場合、札幌市を離れると少なくなってしまいます。しかし、ここ別海町は仕事できる場所が多いんです!
実際に訪れて生活してみて驚いたことの一つですね。もちろんいい意味です笑
私たちが仕事スポットとして利用した場所は、下記記事で詳しく紹介しています。ぜひご覧ください!
北海道らしさをより感じられる
2つ目は「北海道らしさを感じられる」ことです。
牧草地でのんびりする牛さん。真っ直ぐな道。海。町中に漂う牧場の匂い。北海道各地を回っている私たちですが、こんなに北海道の雄大な自然を感じたのは別海町が一番です。
そして、北方領土を身近に感じる地域でもありました。
こんな標識があるのも、牛の町、別海町ならではかもしれません(笑)
空港と近い
3つ目は「空港と近い」ことです。
別海町から中標津空港まで、車で約40分で行くことができます。しかも駐車場は無料です。長期旅行に行く場合も無料だと助かりますね。
本州に実家がある人にとって、空港に近く、駐車場が無料なのはかなりのメリットです!
別海町のここが惜しい!
続いて、別海町に住んで感じた「ここが惜しい!」というポイントです!
- 大きめの都市が近隣にない、隣町に出るのもちょっと遠い
- 町に漂う堆肥の臭いがきつい
2つの惜しいポイントがあります!それぞれ紹介します!
大きめの都市が近隣にない
1つ目が「大きめの都市が近隣にない」です。
普段の生活は別海町内の生活用品店で十分です。大きな買い物をしたいとなると、北見市や釧路市など規模の大きな都市に行く必要があります。
別海町から釧路市まで車で約1時間半、北見市まで車で約2時間半です。
映画館に行ったり、大きな買い物は頻繁には出来ない距離感ですね…。
また、北海道の市町村で5番目に面積が広い別海町の中心地が町の真ん中あたりにあるため、隣接している市町に出るのもちょっと遠いです。隣の中標津町にも車で30分ほどかかりました。
別海町に住むとなれば、ほとんどは町内で過ごすスタイルになりそうです。
町に漂う堆肥の臭いがきつい
2つ目が「町に漂う堆肥の臭いがきつい」です。
私たちは、そこまで気にならないのですが、人によっては結構きついでしょう……
風向きや牧場の作業内容にもよって、日々の臭いが変わります。臭いが強い日は、家の窓を開けると一気に臭いが入り込んでくるので要注意です汗
本州から移住された地域おこし協力隊の方も、たまに玄関から出た瞬間の臭いで「うっ」となると言ってました(笑)
堆肥の臭いがある程度平気な人でも、これはちょっときつい…となる可能性もありそうです。
別海町の次は池田町に行きます
以上、別海町でのお試し移住体験記でした!
北海道お試し移住ライフの5番目の滞在地となった別海町。
酪農に興味があって別海町に来たのですが、牧場見学までできてお話も聞けて…本当に来て良かったです。
別海町は、これぞ北海道!という景色。こんなに牛に囲まれた生活は初めてで動物好きには楽しかった。そして運転がしやすくて私のお気に入りロードができました(笑)
別海町でのお試し暮らしを終えたたみのこ夫婦。次は帯広市の隣にある「池田町」で暮らします。
それでは、次回のお試し移住体験記もお楽しみに♪