こんにちは!たみのこ夫婦です。
今回の記事は北海道お試し移住ライフ9番目の滞在地「小平町」でのお試し暮らしについて!
- 留萌市周辺への移住を考えていて、小平町がどんな町か知りたい!
- 小平町の移住制度・お試し移住制度について知りたい!
- 秋~冬の小平町の気候が気になる!
このような皆さまに向けた記事となっています!
2021年12月から北海道お試し移住ライフに出た私たちの9番目の滞在地「小平町」。
あっという間に約1ヶ月半の小平町お試し移住生活が終了しました。
本記事では、2022年11月3日から2022年12月7日までの約1か月間の小平町お試し移住ライフを終えた感想を紹介をします!
- 夕日が美しい日本海沿いの町。冬は海風と雪で過酷な地ではあった。
- 町内にスーパーなしコンビニのみ。日頃の買い物も隣市に行く必要がある。
- 移住制度や移住体験住宅は充実。移住担当者さんの対応も丁寧。
情報は滞在した2022年12月時点のものになります。現時点とは異なる部分がある可能性がございますので、その点ご了承くださいませ!
小平町の基本情報
住所 | 北海道留萌郡小平町 |
町名の由来 | アイヌ語で「オピラウシペツ」= 川口にガケがある川 |
人口 | 2,875人(2022年11月1日現在) |
面積 | 627.22k㎡ |
人口密度 | 4.58人/k㎡ |
隣接市町村 | 留萌市、苫前町、深川市、沼田町、幌加内町 |
最寄りの空港 | 旭川空港 (小平町から車で約1時間30分) |
駅・バス | 沿岸バス (駅なし) |
道の駅の数 | 1つ |
北海道に来てから出会った方々から時々耳にしていたオロロンライン。小平はドライブロードで有名なオロロンライン沿いの町…!私たちは初めて訪れました。
小平町の施設
続いて、小平町内の施設を紹介します!
住んだら使うようになるかもしれない町の施設を実際に見に行くことは、移住体験でやるべき事の1つ。
私たちが実際に行ったところだけの紹介です!
私たちは以下の施設を実際に見ました!
- 小平町役場
- 道の駅おびら鰊番屋・旧花田家番屋
- 小平中央公園
- ゆったりかん
それでは、私たちが見た施設の一部を紹介していきます!
小平町役場
暮らす上で、自分の地域がどんな行政かを知っておくのは大切です。私たちは、役場の雰囲気や対応、町の取り組み、町づくりに対する考え方などをしっかりと見るようにしています。
小平町役場は、オロロンライン沿いのすぐ近くにあります。役場の外にいると波の音がザブンザブンと聞こえる…!
移住担当の課は、企画振興課です。私たちの体験住宅入居手続きは、役場のロビーで行われ、役場の担当者さんが丁寧に対応してくださいました。
道の駅おびら鰊番屋・旧花田家番屋
道の駅は地域産のものを食べることができたり、情報収集ができたりするので、お試し暮らし中は日常的に利用する場所です。
さて、小平町の道の駅はこちら!
道の駅はオロロンライン沿いの日本海が一望できる場所にあります。道の駅は、明治38年に建てられた道内最大規模の現存する重要文化財である鰊番屋「旧花田家番屋」に併設しており、道の駅内では当時の様子がわかる歴史文化保存展示があります。
道の駅の前は公園になっており、夕陽をイメージしたモニュメントと北海道探査を行った松浦武四郎の銅像があります。北海道各地を巡っていると、松浦武四郎の軌跡がわかりますね。
物産館は、小平の特産品や野菜が多く置いてあります。さすが海の町!海鮮が豊富です。
道の駅で、小平名物のにしんをいただきました。そしてちょっとだけ仕事も。館内にWiFiがなかったので、自前WiFiを持っていればできます。
小平中央公園、おびまる広場
私たちは毎日散歩をしていたので、中央公園はよく歩いていました。私たちが暮らし始めた11月初めには、すでに積雪対策で公園の遊具や木々にブルーシートが覆ってありました。
おびまる広場からの夕日は絶景でした。地平線に太陽が沈んで行くのはあっという間。日没時間を把握していくのがオススメです。
ゆったりかん
小平町国際パークゴルフ場に併設された宿泊温泉施設です。日帰り入浴やレストラン利用だけも可能。
日帰り入浴料金は、大人500円(小人300円)です!
ゆったりかんについては、下記記事で詳しく紹介していますので、気になる方はご覧ください。
その他の施設
私たちが行ったところ以外にも以下のような施設がありました!
- 文化交流センター
- B&G海洋センター
- おびらしべ湖
- 望洋台スキー場
- 望洋台キャンプ場
- パークゴルフ場
- 陶工房おびら 他
私たちが暮らした11~12月はちょうど何もない時期で、望洋台キャンプ場はクローズ期間に突入、望洋台スキー場はシーズンオープン前。真冬か真夏に来ると、アウトドアやアクティビティが楽しめそうです。
小平町での生活
続いて、生活には欠かせない生活用品店やお店、ゴミ出し事情、気候についてです!
生活用品店
まずは生活用品店から!
スーパー | 0店舗 |
コンビニ | 4店舗 |
ホームセンター | 0店舗 |
ドラッグストア(薬局 除く) | 0店舗 |
書店 | 0店舗 |
なんと町内にスーパーはゼロ!町の中心である小平地区に2つ、鬼鹿地区に2つあるだけです。役場の方や移住された方に普段使っているスーパーを聞いたところ、隣の留萌市に買い物に行く、と言っていました。本格的なショッピングや家具家電となると、旭川市まで行っちゃうそうです。
実際、私たちも買い物は留萌市のスーパーに行っていました。町の中心エリアから留萌市までは車で約20分です。留萌市に行けば、スーパーはいくつかあり、ホームセンターやドラッグストアもあります。
私たちは、マックスバリュとコープで買い物をすることが多かったです。マックスバリュのところに行けば、書店や靴屋、ホームセンターなども同じ敷地内にあります。
お店
私たちは自炊が基本ですが、時々外食にも行きます。地域の特産品を楽しみたいのと、お店は地域の人や町の雰囲気を感じ取れる場所の一つでもあるからです。
では、私たちがお試し暮らし中に訪れたお店の一部を紹介します!
- レストハウス理尾 (役場の方にオススメしていただきました。)
- からくれ (体験住宅から徒歩圏内にあるカフェ、小平産そば粉のクレープに惹かれて行きました。)
- ゆったりかんレストラン黄陽 (日帰り入浴に行った際に食べました。)
- 道の駅おびら鰊番屋 (小平の名物にしんを味わいたくて食べに行きました。)
小平町内の飲食店は多くはありません。留萌市に行くと飲食店の数も増え、モスバーガーなどチェーン店もあります。
レストハウス理尾さんのカツのボリュームはすごかった!もちろん大食いの私は食べ切りましたが、私でも多く感じるくらいの量。ランチタイムはいつ見てもほぼ満車になるくらい混み合っています。
「からくれ」については、下記記事で詳しく紹介しています。気になる方はぜひご覧ください♪
ごみ出し方法
さて、生活する上で必ず発生するごみ。そのごみの出し方は地域でさまざまです。小平町のごみ出し方法について紹介します!
- 普段の一般ゴミの分別は大きく「生ごみ」「可燃系」「不燃系」「プラ」「資源」
- 「生ごみ」「可燃系」「不燃系」は、指定有料袋を使用(40ℓ5枚入400円)
- その他のごみは市販の透明袋に入れる
- 収集日の朝、指定のごみステーションに出す
私たちが住んでいた小平地区の収集は、「生ごみ」は週2回、「可燃系」「不燃系」「プラ」は週1回でした。
ゴミ出しに関しては、生ごみの分別があるくらいで他の自治体とそんなに変わらないかな。ゴミは留萌市・増毛町・小平町で共同処理しています。
小平町のゴミ出しについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください!
11~12月の気候
私たちが小平町で過ごした2022年11~12月の気候についてです。年によって気候にも波がありますし、私たちの体感にはなりますが、参考にしていただければと思います!
2022年11月 | ・11月2週目に雪がちらつく(積雪はしない) ・初旬はコートや防寒具がなくても歩けたが、 中旬あたりからコートや防寒具も必要になってきた ・基本的に1日中ストーブは付けていた ・11月4週目には積雪開始 ・積雪した初日、アンテナに雪が付着してBSだけうつらなくなった |
2022年12月 | ・11月下旬から積雪し始め、20cmほどの積雪を維持 ・外にちょっと出るのにもコートと防寒具は必須 ・海風と雪で嵐のような毎日、強風の日が多い ・オロロンラインは波の花が舞い散らかっていた |
いかがでしょうか?11月から12月にかけて一気に気候が変わります。
小平は、北海道の中でも早い時期から積雪が始まる地域です。小平で積雪が始まったこの時期、北海道の太平洋側や道東ではまだ全然雪が降っていないようでした。逆に旭川周辺では、小平以上に積雪をしていて既に真冬が来ていました。
ちなみに、役場の方に確認したところアンテナに雪が付着してBSがうつらなくなるのはよくあることだそうです。積雪してからは、BSは諦めました(笑)
小平町お試し暮らし制度
小平町のお試し暮らし制度は、
小平町で「ちょっと暮らし」
と題して実施されています。
小平町の場合、「小平町への移住を検討している者に一定期間、町での日常生活を体験できる機
https://www.town.sobetsu.lg.jp/iju/uploads/20220201_izyuutaikensisetsu_shiori.pdf
会を提供するための、小平町移住等体験住宅を設置することにより、町への移住
を推進し、地域の活性化を図ることを目的としています。」
実際、私たちが申し込んだ際の規定は、
- 町外に住所を有している
- 町への移住を希望している
- 移住等体験用住宅を利用したことがない
- 原則1週間~6ヵ月まで
- 里帰りや旅行による利用は不可
というものでした。
自治体によって、移住者向けなのかシーズンステイ向けなのか等、利用目的が異なっているので、そのあたりもしっかりチェックしましょう。移住検討者の場合、移住者向けのほうが「移住を検討しているという目的に沿って実施している」のでオススメです。
移住体験住宅の利用手順
私たちの場合の小平町移住体験住宅の利用手順を紹介します!
- 役場の担当課に電話で体験住宅利用可能な時期や規定を確認
- 「体験住宅使用申請」「同意書」「身分証明書の写し」を郵送
- 使用許可書の受領
- 入居当日、役場で契約及び入居月分家賃のお支払い
- 担当者が物件にご案内
という流れでした!
私たちのときは、申し込みから当日までのやり取りは全てを役場の方が対応されてました。他の自治体と比べ、入居と退去の立会い(室内の物品確認)に非常に時間をかけておられました。
移住体験住宅
それでは、私たちが入居した体験住宅を紹介します!2022年12月現在、小平町の体験住宅は6部屋です。
私たちが利用した際のお部屋の利用料は、
水道/光熱/灯油/ネット費込みで
5~10月:40,000円/月
11~4月:54,000円/月
※お部屋によって金額が異なります。
さて、気になる住宅の中は?
暮らすために必要な最低限の設備はすべて揃っているので、多くの人にとって暮らす上で問題はないでしょう。
室内にはストーブが1つ。気になる11~12月の寒さについては、ストーブ1つで全く問題ありませんでした。
注意事項として挙げられるのは、
- お布団はレンタルor持込み
- 物件の真横がオロロンライン、夜もトラックなどの交通量がわりとあるため静かとは言えない
- 玄関、掃除機や洗濯機は他の入居者の方と共同
体験住宅のWi-Fi速度を測定したので、結果を共有します!測定は、Googleのインターネット速度テストを用いて行っています。測定回数は時間をあけて3回です。
ここで記載する情報はあくまで目安になりますのでご了承くださいませ。
- 下り176.8Mbps / 上り69.5Mbps / ping値95ms
- 下り321.0Mbps / 上り45.1Mbps / ping値26ms
- 下り152.3Mbps / 上り0.08Mbps / ping値106ms
動画のアップロードや重たいクラウドサービスも難なく使うことができました!
ネットは速いのでリモートワークも問題なくできました。小平町の体験住宅が気になる方は、ぜひHPで詳細をチェックしてみてください。
小平町でのお試し暮らしで印象に残っていること
それでは、お試し暮らしをした約1ヶ月間半でたみのこ夫婦が印象に残っていることをお話しします。
移住者との交流
体験住宅入居前のアンケートで、道外から移住された方がいればお話ししてみたい旨を伝えていました。すると、役場の担当者さんが移住者からのヒアリングの場を設けてくださいました。
印象に残ったお話しとしては、
町内にスーパーがないのは衝撃を受けた
町の人が本当にとても温かい
ということです。直接聞かないとわからない、小平町の印象を移住された方から聞くことができました。
散歩と日本海
私たちは毎日散歩しているのですが、北海道各地で暮らしてきた中で一番気持ちのいい散歩コースだったかもしれません。
波の音が心地よく、海はずっと眺めていても飽きません。本当に気持ちのいい散歩コースでした。さすがに11月下旬に積雪してからは、この海沿いのコースは歩いていません(泣)
ちなみに、浜辺はシーグラスだらけ!
壮大な景色を前に、趣味のカメラも捗りました。
小平町のここが良かった!
それでは、小平町に住んでみて感じた良かったことをシェアします!
私たち目線で住んでみて良かったと感じたことは3つ!
- 自然を感じる!日本海に沈む美しい夕日を日々見ることができる、きつねが多い
- 町内では漁業、農業、酪農、どれも盛んで、小平町産品が美味しい
- マイペースに体験移住したい方向き!体験移住者に積極的な交流を求める自治体というよりは、そっとしておいてほしい人におすすめ
それぞれお話していきましょう!
自然を感じる
日本海に沈む美しい夕日を日々見ることができます。また、波の高い時と低い時の海の見え方も全然違います。
私は散歩がてら、ぼーっと海に沈んでいく夕日を眺めていました。あっという間に地平線に消えていって夜の世界がやってくる感じ、なんと表現したらいいかわかりませんが、いい時間です(笑)
「波の花」が生成されるところも初めてお目にかかりました。
風が強い日は、この波の花が町中を舞っています。
体験住宅入居日も天候が荒れており、到着した時に白い綿のようなものがたくさん町中を漂っていて、その時は不思議に思いましたが、波の花でした!
また、小平町はきつね多い!小平はお試し移住地9つ目ですが、滞在地でこんなにきつねに会うのは初めてです。
北海道で暮らしはじめて、車からしかきつねは見たことがありませんでした。歩いているときに間近に立っているきつねを見たのは今回が初。
役場の方に聞くと、やはり町中にきつねがわんさかいるとのこと。全く珍しくないんだそうです。
小平町産の食べ物おいしい!
日本海沿いの町だったので、漁業が中心なのかと思っていましたが、酪農や農業も盛んな地域です。
私たちは、道の駅で小平産のものをいろいろ買って食べました。
他にも色々買ったのですが、どれも美味しかったです。親族にも小平の特産品を送ったところ、ホタテや小平牛が大好評でした。
町内のセブンイレブンにも、小平町の特産品コーナーが特設してあります。
マイペースに体験移住したい方向き
小平町の体験移住期間中は、良い意味でとても自由です。
自治体によっては、移住者同士の交流会参加だったり、町からのヒアリングがあったりするのですが、小平町はそういったことはありませんでした。
私たちの場合は、移住者とお話ししたいと要望を出したので、役場の担当者さんが丁寧にご対応してくださいましたが、そういった要望もしなければフリーダムだと思います。
人によっては、この町積極的ではないかも?と思うかもしれません。積極的でないことは悪いことではないと思っており、積極的ではない自治体のほうが合っている方もいると思います。なので、そういった方に小平町の体験移住をおすすめしたいです。
役場の担当さん曰く、体験移住に来られる方は釣りが趣味の方が多いそうです。小平は釣りスポットがいっぱいですからね!
小平町のここが惜しい!
続いて、小平町に住んで感じた「ここが惜しい!」というポイントです!
- 町内にスーパーなし、買い物は隣市まで出る必要がある
- WiFiがある場所が少ない、リモートワークできるお店や施設などが少ない
- 冬は海風と雪でなかなか過酷、曇った日も多く気分が晴れないかも
3つの惜しいポイントがあります!それぞれ紹介します!
生活がちょっと不便
1つ目は「町内にスーパーなし、買い物は隣市まで出る必要があり生活はちょっと不便」です。
生活用品店は隣の留萌市に頼らざるを得ません。
小平町から留萌市街地まで車で約20分。そんなに遠い距離ではないですが、冬の積雪シーズンになるとオロロンラインが危険そうな状態の道路になるため、留萌に行く頻度は減りました。
WiFiがある場所が少ない
2つ目は「WiFiがある場所が少ない」です。
私たちはリモートワーカーなので、町内の施設やお店にWiFi/電源のある場所があると嬉しいのですが…
小平町は施設も少なく、お店の数自体も少なめ。現状、小平で暮らすとなると、基本的に自宅で仕事になりそうな印象です。
冬は過酷な地…
3つ目は「冬は海風と雪で過酷な地」です。
海沿いということもあり、道東のように最低気温が低いわけではないのですが、体感はけっこう寒いです。
そして、海風の影響で町内の主要道路であるオロロンラインは、横殴りの風と雪で危険な状態になります。
雪が降りはじめた11月中旬あたりからは嵐のような日が多くなりました。穏やかな日もあるにはあるんですが、荒れているときの荒れ具合がけっこう凄いです(笑)
小平町の次は上士幌町に行きます
今回は、小平町でのお試し移住体験記でした!
北海道お試し移住ライフ9番目の滞在地となった小平町。お試し移住住宅に申し込む前は、名前も知らなければどこにあるかも知らない町でした。
小平町でのお試し移住が終わった今は、
小平町の気候や生活環境がよくわかった移住体験となりました。また、留萌管内全体はわりと未知だったので、管内全体の雰囲気が知れたのもよかった!
と感じています。
小平町でのお試し暮らしを終えたたみのこ夫婦。次は十勝「上士幌町」で暮らします。
それでは!次回のお試し移住体験記もお楽しみに♪